今週のClip Archivesまとめ(2024.09.08~2024.09.14)

日々チェックしているニュースから、琴線に触れた一節をクリップしている Clip Archives。その中から先週クリップした記事をまとめてみました。

マネージャーの負担を下げて、事業を伸ばす───『マネジメント民主化モデル』はインタビュイーの坂井さんの note

  • 【完全版】なぜ組織は衰退していくのか?(7500文字)|Momentor坂井風太
    2023年12月は、『TBS NEWS DIG』や『PIVOT』なので動画が立て続けに出るのですが、動画だけでは話しきれなかった部分があるので、今年1年間で考えてきたテーマについて、本記事で書いていきます。 問いとしては、下記の5つを網羅したものとなります。 ① なぜ働かない社員が生まれるのか?(静かな退職/逃げ切り社員問題) ②「多様性」を推進しても、逆に亀裂が生じるのはなぜか?(フォールトライン問題) ③ メガベンチャーやブランド化した企業はなぜ衰退するのか?(◯◯Wayの絶対視) ④ 自社愛が強い人ほど、企業を滅ぼしてしまうのはなぜ...
  • 会社を動かす人事は何をやっているのか?(カプコン社編)|Momentor坂井風太
    目次を見ていただければ分かるが、とんでもなく長い記事である。文字数にして1万文字となってしまったが、内容は相当濃いものになったと思う。目次を見て、気になったところから読んでいただけるとありがたいです。 現在、様々な組織課題の分析系コンテンツは普及してきているが、実際に社内で人材育成・マネジメント施策を推進している人からすると「実際、他社はどういうことをやっているのか?」の方が気になるのではないだろうか。 坂井自身、自分のプログラムの導入先の企業の「その後」をお伺いすることで、「何が成果創出の...

辺りと合わせて読んでおくと面白いかと。

引用元の記事の本題についてはまとめでインタビュアーのフジイユウジさんが端的にまとめてくださってて、ほぼ同意。それ以外で、今回特に Clip Archives で取り上げてないんだけど、同じくらいのタイミングで読んだ別の記事を思い出して、案外、問題の根源って同じでしょ、って思うに至った点が印象的なんですよね。

その1つめがこの記事。

「パソコンは苦手」言い続ける人に欠けているモノ
ICTリテラシーの重要性が時代を重ねるごとに高まっています。一般に「高齢者はネットが苦手」などと言われますが、これからの40代はそういう弁明が一切通用しない老後を生きていくことになります。すでにデジタル…

記事では、「(DXを)やりたくないことと、リスクを取りたくない気持ちが重なっている」との関係者による分析を紹介しながら、「日本の中堅社員のDXに対する後ろ向きな意見は世界でも突出している」と危機的に報じています。

また、記事では別の調査結果も伝えています。「自社がデジタル化に十分対応できている」と答えた中間管理職の割合を国別で算出し、もっとも多かった国がアメリカで75%、次いでドイツ61%、イギリス58%、フランス56%となる中で、日本はわずか37%にとどまったといいます。

これらを総合すると、デジタル化に対応できていないことはわかっている、でも関わりたくない─そう考えているのが日本の40代の働き手であり、中間管理職であるということになるのです

と、この記事では日本経済新聞の調査を取り上げてまして、もちろんそういう側面もあるんでしょうけど、そもそもの根源は Clip Archives で取り上げた2点や、あるいは『【完全版】なぜ組織は衰退していくのか?(7500文字)|Momentor坂井風太』にもある 「言ったもの負け」の組織にも関わらず、MVVで「挑戦」をやたらと掲げる矛盾 という部分ではないか、と。

2つめはこの記事。

効率化の1番の敵は『自分をわかってもらいたい』っていうお気持ち表明
効率化に反対する人というのは、どこにでもいる。 便利なシステムを導入したいのに、「今までとやり方がちがうのは~」と文句をつけられたり、ペーパーレスを推進したら「これだと手抜きに見えるから~」と渋られたり。   …

この記事では、

効率化に反対する人というのは、どこにでもいる。

便利なシステムを導入したいのに、「今までとやり方がちがうのは~」と文句をつけられたり、ペーパーレスを推進したら「これだと手抜きに見えるから~」と渋られたり。

日本ではよく「時間をかけているほうがえらいと思われる」「苦労すればするほど頑張ったと評価される」なんて言われるが、やるほうとしても、「これだけ頑張りました」と言えるから「量アピール」はとても便利。

だから、なくならない。

から始まって、当事者同士はそもそもゴールが違うんで いろんな人と共通のゴールを設定できると良いよね、みたいな感じで括られるんですが、多くのケースでこの辺りが交わらない点が Clip Archives で取り上げた部分のうちの 水槽 の話にリンクするんじゃないかな。

しれっと次の Clip Archives に戻りますw

日本将棋連盟の設立100周年を迎えての羽生会長へのインタビュー記事から。羽生さんはインタビューの主題で言い方や表現は変わりつつも、同じようなことを常々仰ってますし、対局で勝っても負けてもどこか飄々とした雰囲気からも察するところではありますよね。

ただ、以前からこの手の話を目にして思ってたことなんですけど、その「脇への置き方」を教えてよ、とかw