kindle paperwhiteを触ってみた

久し振りにブログのエントリーを書くのでちょっとリハビリっぽく、12月初めに買ったkindle paperwhite(Wi-Fi版)を触ってみた感想について。買った当初からこのネタでブログ再開しようとは思ってたんだけど、買った週は通じて眼の調子が思わしくないて感想がどうというほど触れなかったので今頃になりましたけど。

元々電子書籍を読むための端末とタブレットPCは別々の目的でそれぞれ個別に買おうと考えてたこともあってkindle paperwhiteを買ったんですけど、電子書籍を読むための端末としてタブレットPCを選ばずに電子書籍リーダーを買ったのは、個人的には正解だったかなぁと思ってます。

一つは可読性。Retinaディスプレイ搭載型のiPadにはppiでは敵ってないんですけど、液晶ディスプレイの端末と比べて明度の調整に融通が利くのと黒がはっきり出るのとで結構読みやすいというか目の負荷は液晶ディスプレイと比べて比較的控えめかなぁという印象あります。視野角の差もあるのかも。

もう一つは駆動時間の長さ。ある程度まとまった読書時間でもバッテリーを気にせずに読書に集中できるっていうのはタブレットPCにはない長所です。あと軽いのも魅力。iPad miniとの約100gの差は長時間の読書の際にやっぱ響いてきます。

Wi-Fi版の場合、kindleストアを利用できるのは接続可能な無線LANがある場合だけですけど、購入したらダウンロードされるので読みたい本を前もって購入しておけば基本的には問題なし。むしろkindleストアは1-Clickで電子書籍を買えちゃうので3G利用でいつでも接続可能だと買いすぎが怖いかもw

ただまぁ、不満な点がないわけでもなく。特にコミックの場合によく発生するんですけどE Inkの特性の問題で白黒を反転させて以前の残像を消すためのフラッシュが気になりだしたらすごく気になるかも。

また正直、画面の向きは自動感知して欲しいなってのはありますね。いちいち設定から表示モードを切り替えるのかなり面倒です。

あとkindleが、ってわけではないと思うんですが、コミックはやや苦手かも。画面をダブルタップするとコマベースのズーム表示が可能(なので1コマずつ追うように読むことも可)だったり、横画面モードだと2ページ表示で読めたり、コミック向け表示の工夫は色々あるようなんですけど、前者は特別大きいコマだと画面に収まらなかったり、後者はkindle paperwhiteの6インチ横向けでは2ページ表示はさすがに無理ある感じ。

個人的にはkindle paperwhiteは縁が太いと思うのでもう少し細くしたらほぼ同じスペックを維持して7インチなら確保できるんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。要はもう少し画面サイズがあっても、とは感じさせます。

最後に指定のメールアドレス宛にファイルを添付して送りつけると、クラウド上にファイルが保管されてkindleでも読めるようになります。試しにPDFを送ってみたんですが、さすがに電子書籍に最適化されたフォーマットと比べると使い勝手は今ひとつ。

縦のドキュメントの場合は縦画面モードだとページ全体を表示するよう縮小するのですが、横画面モードに切り替えるとかダブルタップやピンチアウトで拡大できるので読めないとかは無いんですが、タッチスクリーンな液晶ディスプレイのようなスムーズな反応ではないのでダブルタップやピンチアウトの挙動自体がちょっとストレスに感じるところ。横画面モードへの切替は前述通り自動感知してくれないのが……ねぇ。

kindle paperwhiteは7,980円という価格を考えると優先順位をはっきりさせて、優先するところは譲らず、ある程度妥協するところは思い切って、という部分が結構感じられる端末ではあるんですが、最優先の機能であるkindle対応の電子書籍フォーマットの書籍を読むという点で譲らなかった部分の頑張りがはっきり感じられるように思います。総花的な端末とは違って一つの目的のための端末なのでその部分でストレスを感じないのは評価できます。

個人的には以前ちょっと重めの眼の病気を患って以来、視界の明度にちょっと敏感になったこともあって、バックライト付き液晶ディスプレイで長時間の読書ってちょっと無理だなぁってのもあったので、そいう点でも悪くない選択肢だと感じてます。