Evernoteサイトメモリーボタンに関するあれこれ

9月10日に公開されたEvernoteサイトメモリーボタン、ページに設置したらクリック一つでWebサイトを一発保存で云々……ということで、このブログでも個別ページに設置してみたのですが、意外とあれこれ問題が起こりうるのでメモとして残してみます。

IEのXSSフィルターに引っかかるケースがある

Internet Explorerは、クロスサイトスクリプトを防止するために、このページを更新しました。

というメッセージが出て、本来Evernoteのログイン画面が出るはず(ログイン済の場合はその次の画面)のポップアップウィンドウを勝手に書き換えられる場合があります。

この件は既にEvernote User Forumで対処法が公開されていて、要は「www.evernote.comを信用済みサイトにして、信用済みサイトゾーンのセキュリティ設定はXSSフィルターを無効にしちゃってね」ってことで、それはそれでなんだかなぁという感じです。

何かしらの要因でクリップすべき本文をクリップできずにポップアップウィンドウを開いた場合はXSSフィルターに引っかからないので、クリップする処理の仕方がどうも問題っぽいです。

IEでlightbox2と競合する

IEに限って、lightbox2と競合して本文をクリップできずに null が渡されます。WordPressでもIEではlightbox2プラグインサイトメモリーWordPressプラグインは競合します。

何をしてるかまでは見てないのですが、両方ともprototypeクラスを結構あれこれしてるみたいで、lightbox2に限らずprototypeクラスを本格的に使ってるJavaScriptとは相性が悪いのかもです。

実はこのブログでも設置後の数日はこの状態になってたんですが、結局Lightbox Plusプラグインに置き換えて対応してみました。

サイトメモリーボタンのクリップのされ方がIEと他のブラウザで違う

Evernoteサイトメモリー開発者用ドキュメントによるとオプションによってクリップのスタイルを設定できるのですが、初期値textの場合のクリップのされ方が微妙で、Firefoxなどではテキストの文字色やフォントの情報は拾っても背景色は拾わないので、暗色のページをクリップすると、場合によっては白地に白字の状態でクリップされたりします。

こういうケースの場合、onclick時に呼び出す Evernote.doClip の引数として設定するオプション、stylingを full に設定することでWebページのstyle設定のままクリップさせることが可能になるのですが、Windows版Evernoteのノートパネルでは表示が崩れがちなんですよね。これってば、最近リリースされたEvernote 4では解消してるんでしょうかね?

ちなみにIEはstylingオプションが text の場合、クリップ時に文字色を拾わないみたいなので、こういう問題は発生しません(うろ覚えなんですがIEではstylingオプションが full でも大してスタイル情報を拾ってなかったような……)。

サイトメモリーボタンとAdd to Evernoteなどの機能とクリップの仕方が違う

具体的にはサイトメモリーボタンはクリップオプションを変更しない場合、ダウンロードページにあるブックマークレットと同じクリップの仕方をします。で、これはEvernoteをインストールした際にIE(Windowsの場合)に用意されるAdd to Evernoteボタンや、FirefoxアドオンのEvernote Web Clipperとクリップのされ方とは違います。

なので普段Add to EvernoteボタンやアドオンでEvernoteを利用してる感覚でクリップされるつもりでいると、Webページのレイアウトによっては痛い目に合う場合がありえます。

今のところ、気づいたのはこんなところです。